The School for Advanced Homeopathic Studies

・概要
・ダイナミスでの学びとは
・哲学
・マテリアメディカ
・ライブセッション
・プルービング
・アフリカ

概要

ダイナミス・スクールは、1986年にジェレミー・シェアによって創設されました。

特定の場所に学校を構えるのではなく、1年に数回、講師⾃らが世界各国へ赴き、約3年をかけて講義を⾏うという世界的にも⾮常に珍しいスタイルをとってきました。

これまでの約40年間に世界30カ国で開催され、のべ数千⼈にも及ぶ卒業⽣を輩出する世界で最も⻑く続くホメオパスのためのポストグラジュエートコースです(Postgraduate Course︓基本過程を修了した後、さらなる学びを深めるためのコースのこと)。

記念すべき⽇本での最初のダイナミスは、2018年5⽉に京都でスタートし、世界的な新型コロナの影響を受けオンライン授業にシフトしながら、2022年1⽉に終了しました。新型コロナによって⽇本で直接先⽣から学ぶ機会は奪われてしまいましたが、授業だけでは決して学び得なかった現在進⾏形の「流⾏病」への経験に裏打ちされた正確な洞察と、世界中の仲間と繋がった実践的で継続的なアクションの起こし⽅などのリアルタイムの経験は、第1期生にとって⼤きな⼤きな宝物となりました。

ダイナミスでは毎回必ずプルービングが⾏われ、2020年までにプルービングされたレメディは45種類に上ります(プルービングの全リスト)。

 

それらのレメディが現代社会の中で担う役割は非常に大きく、ホメオパシー全体への貢献は計り知れません。

第1期生のプルービングは2年目に行われ、先生が選んだのは日本の象徴でもある「桜」でした。桜のプルービングについてはコチラをご覧ください。

ダイナミスでの学びとは

ダイナミスでの学びの中で、⽣徒たちは臨床で応⽤できるホメオパシーの原理への理解を、⼀段⼀段、⼀年⼀年、螺旋階段を上るように深めていきます。突き詰めるとそれは、ホメオパシーの科学を学び、芸術の域へと⾼め、最終的には⾃らの⽣き⽅へと昇華させていくことを意味します。

ダイナミスは、最⾼のホメオパスになるべく全⼒を尽くす覚悟を持ち、真剣にホメオパシーに取り組む⽅のためのコースです。根拠のない⽅法論による近道やその場かぎりの解決策を提供する場ではありません。ホメオパシーの基本課程を修了した⽅向けの学びの場であり、クリティカル・シンキング(批判的思考)、そして実践での試練や時の試練に耐えうる独⾃の技術を磨くことを⽬的としています。

 

ダイナミスは単なる連続セミナーではなく、わくわく⼼躍るような新しい領域に⾜を踏み⼊れながら、哲学/マテリア・メディカ/ケーススタディで撚られた糸をさらに強固な実践の基盤へと織り込んでいく、包括的かつ相互に関連し合ったカリキュラムを学べる唯⼀無⼆の場です。

哲学

ジェレミー先⽣はホメオパシーの哲学の教師として世界的に有名です。授業の中で独⾃の洞察を明⽰しながら、オルガノンにホメオパシーの臨床の拠り所となる⼿引書としての命を吹き込みます。

ダイナミスでは、「感受性」、「類似した病と類似しない病」、「悪化とアンチドート」、「治癒を妨げるもの」、「急性病と慢性病」、「レメディの反応」、「2回⽬の処⽅」、「重篤な病状に対する治療」、「流⾏病とマヤズム」などの様々なテーマについて、より専⾨的で細部にわたる学びが得られます。また、多様なケース分析のためのツール、レパートライゼーション、レメディ選択、ポーテンシー選択なども年々段階的に検討・研究していきます。

 

ダイナミスの⽣徒たちは、⼈間の健康・病・治癒についての洞察を深め、⾃然と宇宙を探求していきます。この壮⼤な旅の中でジェレミー先⽣は、道教をはじめ、カバラ、四⼤元素、中医学といった多彩な哲学を織り交ぜ統合させて⽣徒たちの思考を拡⼤させていきます。

マテリアメディカ

ダイナミスでは、新旧問わず多くのレメディについて学びます。その過程でより深い理解を身に付け、バラバラに散らばったパズルのピースを繋ぎ合わせることで、どんなレメディでも「解読」できる力を養うことに重点を置きます。

ダイナミスの⽣徒は、レメディの何が治癒をもたらすのかを知覚する⽅法を、⼤量のキーノートの暗記によってではなく、レメディの持つ症状の全体像がすべてを包括する全体へとどのように統合されていくのかを理解することによって学びます。ひとつのレメディを統合されたシンプルな概念へと融合するために⽋かせないスキルを毎回反復して学ぶことで、⽣徒ひとりひとりが⾃分⾃⾝のマテリア・メディカの先⽣になる⼒を⾝に付けるのです。

 

ダイナミスのカリキュラムには、古いレメディに新たな洞察を与える授業や、現代にプルービングされたレメディ(これまでにダイナミスで⾏われた多くの新しいレメディを含む)の選択の仕方も組み込まれています。

ライブセッション

ダイナミスの最⼤の特徴ともいえるのが「ライブセッション」でしょう。もちろん、授業の中ではビデオケースやペーパーケースでも学びますが、それに加え、⽣徒の前でジェレミー先⽣が実際に診察室で診察を⾏うかのようにクライアントさんとのやり取りを⾒せてくれる「ライブセッション」も授業の⼀環として⾏われます。セッションの直後には、そのケースの分析を詳しく説明してくれ、先⽣がどのようにレメディ選択へと⾄ったのかの道筋を全て⾒せてくれます。さらに、ダイナミス開催期間中は、必要であればそのクライアントさんのフォローアップは⻑期間継続して⾏われます。単発のセミナーでは決して学べない2回⽬以降の処⽅や、ケースに対する判断やマネージメントについて、⽣徒たちはリアルで実践的な学びを得ることができます。

⽬の前で⾏われる⽣の診察こそが、哲学、実践の原理、マテリア・メディカの知識が現実に照らして相応しいのかを試される場です。ここでの経験が何ものにも代えがたい学びとなることは間違いありません。

ひとつひとつのケースは毎回新たなチャレンジであり、ライブセッションの授業では⽇常の診療の雰囲気を五感で感じることができます。

ライライブセッションは、以下のスキルを伸ばす機会を与えてくれます。

・ケーステイキング
外的/内的に表現されているシンプルな言語と、その内と外のあいだに横たわる隙間に耳を澄ますことを学ぶ。

・ケースの事前分析と評価

・ケース分析
病理のパターンを特定し、バラバラに存在しているように見える症状を包括的で合理的なひとつの像へと統合していく。それぞれのケースで何が治癒されるべきかを理解する。

・ルーブリックの選択とレパートライゼーションのテクニック


・レメディ選択、鑑別診断、ポーテンシー選択


・フォローアップ評価と2回目の処方


・治癒の妨げとなるものを取り除き、悪化とアンチドートに対処する

 

プルービング

未知への冒険、それがプルービングです。
プルービングはホメオパシーを原物質から直接学べる唯⼀の機会です。

ジェレミー先⽣は、沈黙に近い状態が約100年間続いたプルービングの科学と技術を蘇らせ発展させた第⼀
⼈者です。1994年にジェレミー先⽣は「The Dynamics and Methodology of Homeopathic Provings」の第⼀版を出版しました。この本は、今では世界基準のプルービング本として世界中のほとんどのホメオパシー学校で使われ、プルービングの基本ガイドラインとなっています。第1期⽣の「桜」プルービングも、この本に沿って⾏われました。

 

1982年より、ジェレミー先⽣とダイナミスの⽣徒たちは数多くのプルービングを⾏い出版してきました
(プルービングの全リスト)。ダイナミスでの経験の中でも⽋かせないプルービングは通常2年⽬に⾏われます。第1期⽣の「桜」のプルービングも、筆⾆に尽くしがたい驚きの連続でした。「原物質を⾃分を通して経験し、仲間を通して知る」という意味を、頭ではなく体感として理解する真のプルービング体験こそが、ホメオパシーの真髄そのものです。

アフリカ


ジェレミー先⽣とカミラ先⽣がアフリカのタンザニアでHomoeopathy for Health in Africa(HHA)の活動をはじめてから14年という⻑い年⽉が経ちました。彼らは現在もタンザニアに住み、エイズをはじめ、マラリアやその他の進⾏性の病の治療に従事しています。

Homoeopathy for Health in Africa 10周年記念動画

アフリカでの実践の経験はきっとあなたにもホメオパシーの真の力を見せてくれるでしょう。
ダイナミスの生徒は特別割引価格でタンザニアのクリニックに招待され、世界中から集まるホメオパスたちと一緒に、現地でのジェレミー先生とカミラ先生の実際の診察に同行し直接学ぶことができます。「今ここ」でレメディを決めてお渡しなければならないという環境の中で、集中力と瞬発力も自然に養われます。さらに、多数ある世界有数の広大な国立自然公園へのサファリ旅行も経験できます。まるで楽園のような豊かな大自然の中で躍動する多種多様な美しい野生動物にみんなで会いに行きましょう!